今回は、去る5月19日(ハナキン…古っ?)、渋谷のQUARTZ GALLERYにて行われた
Beauty & Care NIGHT OUT
に参加させて頂いたので、そちらを「レポート:前編」としてお送りしたいと思いまーす!!
まずは、こちらのイベントはどんな内容なのかというと↓↓↓
「美容」のチカラで高齢者の生活に潤いを与え、活き活きと最後まで生活をしてほしい。
「美容」のチカラでたくさんの笑顔を生み出したい。
そのような思いから、本イベント主催の株式会社ミライプロジェクトは2015年11月に誕生。
「介護」×「美容」の可能性を多くの方々に知っていただくため、トークイベント『Beauty & Care NIGHT OUT』を開催します。
ということで、会場に到着すると
『美容の力で生きる喜びを…』
そんな言葉と共に、キレイにヘアカットをされている高齢の方がステキに映し出されているミライプロジェクトさんのPRムービーが上映中。
そして会場中央に用意されたオサレインテリアとチェアは一体?!
ヤーシブのシャレオツなイベントスペースなんて似つかわない私ですが、雰囲気だけでこれから始まる内容にワクドキです!!
まずはIntroductionとしてミライプロジェクト代表取締役の山際 聡さんとNPO法人Ubdobe代表理事の岡 勇樹さんのトークから♪
(岡さんが写っている所が無くて申し訳ですorz)
山際さんからミライプロジェクトに関する簡単な説明の後、DJ経験もある岡さんの軽快なトークでちょっと硬い雰囲気も一気に和やかに。
ところが急に会場が暗くなり、クラブミュージックが流れモニターにもイメージ映像が流れ出すと…
おっ、オシャレすぎるっ!!
ということで、今回のゲストである株式会社 un. 代表取締役の湯浅さんによる、高齢の方へのヘア&メイクショーが始まりました。
最初は普通のショートカット&ノーメイクだったモデルさんがみるみるウチにあの雑誌モデルのように変わっていくじゃないですかっ!!!
この様なショーは初めて見たのですが、カットやブロー、ヘアスプレーをする所作まで美しく、幻想的な雰囲気と相まって本当に見入ってしまいます。
完成した姿がコチラ↓↓↓
湯浅さん曰く今回のスタイルテーマは『ギミック』、つまり見る人に興味を引かせるということ。
ヘアーはアシンメトリーカットとし外ハネがアクセントとなっており、メイクではなんとモデルさん初挑戦!の「つけまつげ」と日本人によく合うオレンジのチークがポイント。
このチークテクニックはちょっとした写真を撮る時にも効果的なので、頬に大きく入れた後に鼻の頭と顎の先にササッと塗るととてもいい表情になるらしいです。
まさに私はこのギミックにハマってしまったのですが、ヘアーとメイクで七変化できるのは女性の特権ですね!!
その後は湯浅さんと山際さんのトークショーに。
湯浅さんが高齢者介護施設への訪問美容を始めたキッカケは
「担当しているお客様のお母さんが施設に入ったのだけど、変に髪を切られてしまった。あなたが切ってくれればいいのに…」
という相談が結構あったということからでした。
ではなぜ変に切られてしまうのか…
それは、
- 多くの介護施設では「美容」に関して重要視されていない
- 美容師が高齢者だからという変な先入観を持っている
- 時間がなく効率を求められるため、流れ作業的になっており技術も不足している
ということが問題との事。
そこで湯浅さんは独立を決意し、起業に至ったそうです。
上記の問題を解決するために、
- 殺風景な場所でカットするのではなく、美容室をそのまま施設に持っていくイメージ。例えばインテリアや照明、音楽やシャンプーの香りなどで美容室の特徴を再現する
- 施設のお部屋に迎えに行った時に、さり気なく家族写真などをチェックして、昔の好んでいたスタイルを忠実に再現する
といった独自のサービスを展開し、ボランティアの美容師とは違う「価値ある美容」を提供しているとの事でした。
ちなみに、少子高齢化の影響は美容室にも訪れており、年々外出困難な方が増えているため経営も苦しくなっている所が多いようです。
(一時期表参道には信号機よりも多くの美容室があったとか!!)
それ故に訪問美容を行い、来ることができなくなってしまった方の元へ伺うととても喜んで頂ける事がやりがいと仰っていました。
さて、今回テーマとした「高齢の方への美容」についてですが、ヘアやメイクだけでなくネイルも行われていたり、どんどん活躍の機会が増えているようです。
そして海月さんの実体験によると…
こういうの、どんどんやったほうがいい。亡くなった私の祖母も、何もなくても毎日メイクしてたときは元気だった。→88歳、人生初のネイル体験 広がる「福祉ネイリスト」:朝日新聞デジタル https://t.co/CMGGxiOlxJ
— ひよっこ音楽療法ライター@海月ひなた (@JellyfishHinata) May 23, 2017
「いい年して、どこにもいかないんだからメイクしたってしょうがないでしょ」ってばあちゃん、いい年してても女の子だ。なにもしないからメイクで気分あげるんだよ。って本当に思った。東京離れてからメイクの頻度が減ったって言ってたから。そして元気がなくなっていった。
— ひよっこ音楽療法ライター@海月ひなた (@JellyfishHinata) May 23, 2017
はい。おじいちゃんたちもギターやらバンドやらしたらええんですよ。それと美容も、スタイリスト入れてちょっとおしゃれな服着るだけで、スーツ着るだけでもいい、ちょっと小洒落た、ハットかぶるだけでもいい。ヒトの気持ちってほんの少しの非日常で変わるんですよ。わかってなさすぎる。
— める-Mel-(Fischer's☆) (@Ciel103HP) May 23, 2017
ということで、自らのおばあさんの話を通して、高齢の方のメイクの重要性を感じています。
正直、私の若造的な考えとしては、どんな方であろうとメイクしたりオシャレしたりして好きなように楽しめばいいじゃないと感じています。
コレは音楽でも全く同じです。
本人が好きな音楽を、歌ったり演奏したり聴いたり、好きなように楽しめばいい。
ココで気をつけなくてはならないのは、「音楽」や「オシャレ」が目的にならないこと。
音楽をすれば、オシャレをすれば「認知症の予防」や「ADLの改善」になるからする。という事ではないということ。
もちろんそいういうアカデミックな裏付けが必要な部分もありますし、正確にはその部分が「音楽療法」と言える部分かなと思います。
オシャレをして、気分ちょいアゲ。音楽をして、気分ちょいアゲ。
私達が今まで普通にしてきたことを、高齢の方が同レベルにできるようにして『楽しんでもらう事』が何よりも健康でいられる秘訣では無いでしょうか。
ただ、そのためにはいろいろな理由(本人の身体的問題や介護者の問題など)でちょっと難しい事もある。
その為の手助けとして、ソニフルの楽器が役に立ってくれればと願っています。
そして湯浅さんも仰っていましたが、介護現場で「音楽」や「美容」が一般的になるために、どんどん良いイメージを「発信」していきたいと思います。
という訳で、「Beauty & Care NIGHT OUT レポート:前編」はこの辺で。
イベントの詳細やゲストの方々の経歴などはコチラのリンクからどーぞ。
後編は、ついにいまたつがあの「VR認知症」を実体験!!!
続きをお楽しみに♪