ひよっこ音楽療法ライターと名乗っておきながら、一番重要なことを今まで書かずにいました。
そうです。音楽療法についてです。
この音楽療法ということば、日本ではかなり曖昧な使われている印象があります。
なぜなら、私自身が調べれば調べるほど、どこからが音楽レクリエーションでどこからが音楽療法なのかわからないことだらけだからです(笑)。
今回はそんな音楽療法にしっかりと向き合って観たいと思います。
本日のテーマのもくじ
音楽療法の定義って何?
音楽はあまりにも私たちの周りにありすぎて、その効果なんて真剣に考えたことはないでしょう(笑)。
私もなんとなく「元気になれる曲を聞こう!」とか、「寝たいから落ち着いた曲を…」と意識して音楽を選んでいるにも関わらず、音楽の効果?!作用?!良くわかりません。
音楽療法は音楽を医療的要素や精神的要素も含めて、「きっとこうしたらこうなる!」という考えのもと積極てきに取り入れることです。
あまりにざっくりと言いすぎたので、日本音楽療法学会の定義を引用すると、
音楽の持つ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の生涯の回復、昨日の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的にしようすること」(日本音楽療法学会の定義)
ということです。
一番最初にこれを読んだ時、正直良くわかりませんでしたが(笑)、音楽を積極的に取り入れて生活良くしようぜってことだと思います。
音楽療法は介護・医療・福祉の現場で注目されているらしい!
この音楽療法が医療や介護、そして福祉の現場で「これ活用したら高齢の方や患者さんの生活の質が上がるんじゃないか?!」ということで大注目なんです。
音楽療法によって、実際に以下のような改善が見られた!ということも報告されています。
不安が軽減された!
高齢者の不安の軽減はもちろん、医療の現場でも「お薬が減った」という報告が!これはストレスによって起こる症状が改善されたということだと思います。(要取材、調査ですな)
不安が軽減されると、睡眠の質が上がったり、精神的な落ち込みが減るなど良いことが多いのです。
うまくしゃべれなかった人がしゃべれるようになった!
医療の現場では「発話能力」なんて言います。
例えば、脳卒中の患者さんが、病気によって以前よりもしゃべれなくってしまった。
そこで音楽療法を活用したら、しゃべる力が回復した!という報告があるんです。
薬による副作用の軽減
特にガンの分野において、音楽療法を活用したら副作用が軽減されたという例もあります。
個人的にも本当なのか?!と思ってしまうものなのですが、そのような報告があるのは確かなのです。
認知症の人が生活しやすくなった!
認知症の分野では
BPSD(認知症になったときに、精神的な不安から現れる症状や行動のこと)
が改善されたという報告があります。
BPSDについてはこちらから。
https://sonifull.com/special/music-therapy/957.html
協調性がみられるようになった!
じっと座っていられなかった子供に音楽療法を取り入れたら落ち着いてきた!
など、幼児の分野でも様々な改善の報告がされています。
そして高齢者の分野でも「協調性」というキーワードは重要度高いです。
うちの80歳の父もそうなんですが、まぁ協調性がない(笑)。
特に昭和の親父世代はそうなのでしょうか?
音楽療法の現状は、まだまだ発展途上
音楽療法、素敵じゃん!って思ったあなた!
ちょっと興味あるんだけど!って思ったあなた!
きっとこんな問題に直面するはずです。
「どこに頼めば良いの…?」
音楽療法はまだまだ日本で浸透しているとは言い難く…。
それでも、積極的に取り入れてる施設はたくさんあるんですよ!!!
が、しかし…
情報を得るにも一苦労というのが現状です。
その理由として、
1)音楽療法という仕事がきちんと確率していないということ
2)活躍の場がボランティアであることが多いこと
3)音楽療法があまりに曖昧に広がっていっていること
が挙げられます。
音楽療法に近いものは探しやすい
音楽療法はまだまだ発展途上といいましたが、実は「音楽療法に近いもの」なら探しやすいんです。
一番身近なもので言うと、「カラオケ」でしょうか?
公民館や区民館、介護施設やデイサービスでは「音楽レクリエーション」もただいま流行中です。
次回は音楽療法に近いもについてまとめたいと思います!