関口祐加監督の認知症のトークイベントへ行ってきました!

映画「毎日がアルツハイマー」の関口祐加監督のトークイベントに潜入してきました!(画像が荒くてすいません…)

認知症に関する映画があるって、みなさんご存知ですか?しかもドキュメンタリー映画ということでかなーり気になっちゃいました。ひよっこライター、認知症の知識レベルが急速に上がっています(笑)。

劇中音楽を担当したミュージシャンも登場し、とても素敵なトークイベントとなりました。

下記、潜入したトークイベントの詳細です。

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連続トークイベント「認知症ケアと看取り」

映画「毎日がアルツハイマー」関口祐加監督をホストに、介護・医療の現場でご活躍のホストをお迎えし、多面的なアプローチで認知症ケアと看取りを考えう連続トークイベント。

【キックオフイベント】

「頑張る」介護にさようなら!~みんなの「できない」をオープンに

ゲスト:芹澤朋さん(作曲家・アコーディオン・ピアノ担当)、波田生さん(ヴィオラ・ヴァイオリン担当)、関口祐加監督

日時:3/24(金)19:00~(開場 18:30~)

場所:千代田区立日比谷図書文化館4F・スタジオプラス(小ホール)

定員:60名(お申し込みはこちら)

参加費:無料

連続トークイベント『認知症のケアと看とり』開催決定!!!

※関口監督の「毎日がアルツハイマー」は認知症になった関口監督の実のお母様の様子をドキュメンタリー映画です。関口監督のお母様は要介護4です。

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まだ少し肌寒い夜の日比谷公園を堪能しながら日比谷文化図書館へ。とても綺麗な図書館の4F、エレベーターを降りて右手へ行くと看板があり、大きなスクリーンが用意されたトークイベント会場へ到着しました。人数は20名くらい集まっていたでしょうか。

そして19時になると、素敵なアコーディオンとヴィオラの演奏でスタートしました。この2人はCOSETTE(コゼット)というグループで活動されているそうです。(http://cosette.ame-zaiku.com/)映画「毎日がアルツハイマー」の音楽も担当されています。

音楽でなんだか心地よい気分になったところで、関口監督の登場です。とても個性的な方だなぁという印象を抱いた瞬間に、来年公開予定の映画の予告編のようなものが上映されました。

正直、認知症のドキュメンタリーと聞いてどんだけ悲惨な映画なんだろうと思っていました。しかし、お母様の認知症のありのままの姿はもちろんですが、海外の風景も入ってきたりと、映像的にとても美しく、映画として「とても綺麗な映画」という印象を持ちました。語りは関口監督自ら行っています。

映画の編集はこれからとのことなので、来年公開されるものは、もっと洗練され、風景と人間味が交わり、十分に芸術として練り上げられたものになると期待できます。さらに、冒頭での演奏されていた方達の音楽もきちんとBGMとして入ってくるので、認知症の暗い映画というイメージは持てませんでした。

予告編が終わると、いよいよ関口監督の講演会です。これがまた予想を上回る明るい監督で私はとても驚きました。もっと驚いたのは、8年間認知症のお母様を介護しているにも関わらず、介護疲れをしていないことでした。

苦労されているのだなぁと感じましたが、そんなエピソードも笑いながら話す関口監督の話を聞いていると、重い気持ちにならずに純粋にトークイベントを楽しむことができました。

2012年にこのシリーズの映画が上映されたとき、「認知症のお母様を晒し者にして不謹慎だ!」という批判も多くあったようです。(来年公開される映画は「毎日がアルツハイマー」の完結編です)しかし、ワタシはこの映画には、多くの人を元気にしてくれるチカラがあると思います。

なぜなら、この映画は本当に多くの笑顔をみることができ、そして何より関口監督がパワフルで、病気の映画というよりも、ヒューマンドキュメンタリーとして楽しむことができると感じたからです。

認知症になったお母様が、怒ったり泣いたり自分の感情を表現してきたことで、今まで以上に心を開いて付き合えるようになったと話していた関口監督。その安心感からでしょうか、予告編のお母様は本当に素敵な笑顔をしていました。

また、ブラッドピットが設立した映画製作会社「プランB」を例にこんな話をしていました。「人生はプランAがあって上手くいけばいいけどそうはいかない。プランBは持っていますか?」と。認知症の母をケアしなければならい自分が、ボロボロになっていかないような方法はなんだろう、一心不乱ではない方法はなんだろうと、プランBを探した関口監督。

小さなことから「できなかったらどうしよう」を考え、出来ないことをオープンにし、1人で頑張らず、外に助けを求めるようにしたそうです。このように、自分を必要以上に大きくみせずに生きていくことで、介護を映画の演出と捉えて楽しんでいるようでした。

関口監督は「自分の演出がはまっていくのが面白い」とおっしゃっていました。あくまで演出をした結果、相手から思わぬ反応が返ってくる。それがカメラをまわしているところでは、映画のワンシーンになる。その繰り返しだそうです。

リアルな認知症の様子と、笑いの多い介護生活の日常をこのドキュメンタリー映画で見ることができるでしょう。最後は、今までの話を映画のように脳裏に浮かべ、COZETT(コゼット)さんによる生演奏をBGMのように再び堪能して終了しました。

認知症の介護をしている方がどう思われたのかはわかりませんが、少なくとも病気や障害のない私には「人生を楽しく生きるためのヒント」を感じることができた有意義なトークイベントとなりました。

現在「毎日はアルツハイマー ザ・ファイナル」のクラウドファンディングを行っているそうです。また、このシリーズの映画もDVDとして発売されています。ご興味ある方は是非是非!

そして、このトークイベントを見て、ワタシが感じたことをコラム風にまとめてみました。こちらも近日公開予定ですので楽しみにしていたくださいね!

 

Hinataプロフィール写真

この記事を書いた人:海月ひなた

ミヅキヒナタと読む。ひよっこ音楽療法ライター。ひよっこなので、実績はまだ何もない。実はこのサイトを作成している人でもある。好きな食べ物は苺大福と納豆。小学校の時の得意教科は音楽ということで、今後に期待。

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