あなたは、今、認知症になる…  「Beauty & Care NIGHT OUT レポート:後編」

今回も、前回に引き続き

Beauty & Care NIGHT OUT

の「レポート:後編」をお送りしたいと思いまーす!!

イベントの概要や「レポート:前編」はコチラからどーぞ。

 

株式会社 un. 代表取締役の湯浅さんによる高齢の方へのヘア&メイクショー、そして湯浅さんとミライプロジェクト代表取締役の山際さんのトークショーを終え、続いては…

『VR認知症プロジェクト ~認知症の一人称体験~』

と題して株式会社シルバーウッド代表取締役の下河原 忠道さんによるVR体験コーナーが始まりました!!

ところでVR認知症とは

認知症でない人が

日常にありがちな出来事を通じて

認知症の中核症状を

疑似体験するものです。

との事です。

ではなぜVR(Virtual Reality : バーチャルリアリティ)なのか?!と言うと…

人間とコンピューターの関係性を一変させる­可能性を秘めています。

VRは単なるCGやゲームを楽しむためのツールではなく、ヒト­の認知機能を進化させるプラットフォームに成り得ます。

VRの技術で「ヒトの認知機能を進化させる」=「自身が体験したことのない経験を味わうことができる」からなんです。

つまり、VRを活用することで認知症の症状を始め、様々な経験を自分も味わえるということですよ!!!

例えばコチラの動画を使えば、まるで自分がウイングスーツでジャンプしている様な気分になれるという事ですね♪

(PCからご覧の方はマウスで画面をドラックするとグリグリ視点を変えられますヨ!スマホ・タブレットの方は本体の動きと連動して画面の視界が変わりますヨ!)

 

さて、VRを体験するにはヘッドセット(ゴーグル型ディスプレイ)とヘッドホンが必要となります。

今回使用したものはコチラ↓↓↓

VRヘッドセットはサムスン社製GearVRと『スマホ』です。

多くの方が日常的に利用しているあの『スマホ』をGearVRに取り付けるだけで、VRが体験できるんですっ!!

実は一番安いものだとダンボール製のヘッドセット(300円)にスマホを取り付けるだけでもVRって体験できるんですよネ。

でも、なかなか魅力的なコンテンツが出てこないせいか、まだまだこれからの発展に期待の分野でもあります。

撮影には360度カメラが使われたとのことで、正直この手のカメラはどうやって有効に使うのかなってずっと疑問だったのですが、VR分野で活躍してるんですね!!

 

さて、VR初体験のいまたつ。下河原さんの指示に従ってヘッドセットとヘッドホンを装着していきます。

その姿を自撮りしたかったのですが、明らかに変な人と思われるのでちょっと自粛(海月さんと一緒なら良かったのですが一人だったので…(笑))

ヘッドセットとヘッドホンをすると外界の様子がわからなくなるのでソレだけでもちょっと恐怖(チキン(笑))

むしろソレぐらい外界と遮断することで、映画館で体験する以上の没入感を味わえるという事なんですね。

 

当日のプログラムは3種類あったのですが、さすがに文章ですべて記載するのはネタバレになってしまうので…

ココでは2番目に体験し、公式サイトでも紹介されているこちらの動画について紹介していきましょう!!

まずは動画をご覧ください。スピーカーでなく、イヤホンやヘッドホンでご覧になるとちょこっとだけ雰囲気が味わえるかもしれません。

(PCからご覧の方はマウスで画面をドラックするとグリグリ視点を変えられますヨ!スマホ・タブレットの方は本体の動きと連動して画面の視界が変わりますヨ!)

いかがでしたか???

実際に僕が見た映像では、

僕が首を右に向けるとすぐ側に隣のおにーさんが。

左を向けばすぐ側に隣のおにーさんが。

ちっ、近いっ!!この走行音と相まってまるで本当に電車に乗っているかのようだっ!!

よし、じゃぁおにーさんの向こうにいるおねーさんが気になったので、身体を前にせり出して覗き込むと…

見えません。(ナニヲシテイルンデスカ???(笑))

さすがに自分の平面位置変化に対する情報は持っていないので無理ですが、自分の頭の位置を中心にすべての角度の映像が見られるので、真後ろには窓からのどかな田園風景が望めました。

 

さて、技術の話はこの程度として。。。

この動画を見たあなたは、この動画が認知症に関するものという前情報があるから、なるほど認知症の方はこういう風に見えてるのか。と思いましたか???

 

では、ココで質問です。

この動画の主人公であるおばあさんは認知症の方ですか???そうではない方ですか???

 

僕は下河原さんにこのように質問をされてとても衝撃を受けました。

「別に認知症って特別何かが違う訳じゃない!!」

 

とある休日、久しぶりに会った友人としこたま飲んで、駆け乗った最終電車。

僕の家までは1時間程度。

途中席が空いたのでちょっと腰掛けると…

…はっ!! イカン、眠ってしまった!!

ココは…どこだ…終点まで行ってしまったらタクシー1万円はくだらない…

というか明日は朝から大事な会議があるから意地でも帰らなきゃいけないし…

早くっ、早くアナウンスしてくれっ!!!

「次は~○○~、次は○○~」

はぁ???そんな駅知らんぞ!!!

でも、みんな降りていく…ええぃっ、とりあえずオレも降りておけーっ!!!

(以上、いまたつの実話より)

 

って事無いですか???

酔っ払っているかどうかは別ですけど、ちょっと電車で腰掛けて眠ってしまい、起きた時に焦った経験をお持ちの方って多いのではないでしょうか。

そう、この動画で起こっていることと同じです。

僕も含め、おそらく皆さんも経験したことがあるあの「テンパった気持ち」と同じです。

 

認知症の方でも、

生きている世界は一緒です。

見えている世界も一緒です。

ただ、認知症でない方よりも、ちょこっとだけ「テンパりやすい」だけなんだと思います。

認知症については僕もちょっとは理解していたつもりですが、なにかが根本的に変わる大きな理解を得た気がします。

 

認知症になると思いを表出しづらくなり、代わりに起こす­行動が周囲には理解できないものと映ってしまうことが多くあります。

表面的な行動は、­徘徊をはじめとする様々な専門用語で括られ、認知症だから起こすものと思われがちです­。

しかし認知症だからではなく、混乱する環境においては誰もが通常と違う行動を起こす­ものと理解し、始まったのがVR認知症プロジェクトです。

 

ちなみにVR認知症プログラムで用いられている動画は、実際に認知症の方やそのご家族の方と一緒に作成されており、作成を進める過程を通して認知症についての理解をさらに深めるという事も行われているということです。

今回私が体験した3つのプログラムの他にも、現在進行形でどんどんと動画を作成されているとのことでした。

特に気になったのは、有名な俳優・女優さんを起用してエンターテイメント性の高い、つまり映像作品的な方向性の動画を作成されており、それを学生達に楽しんで観てもらうことで気づかないうちに認知症に対するリテラシーを高めるモノだとか…

認知症VRはこれからますます注目ですね!!

ちなみに、じゃぁどこで見られるの?と言われると…なかなか一般で見られるチャンスはまだ少ないので、どこかのイベントで見かけたらマストでチェックです!!

そんな情報もどこかにまとまってると嬉しいのですが…下河原さんお願いします!!

 

ところで…1番目のプログラムの内容が気になったた方は、是非いまたつのVoicyチャンネル「音楽の力で介護をかえルっ!!」をチェックしてみてくださいね♪

僕の声による「VRいまたつ」により、プログラムの疑似体験?をお届けします(笑)

3番目のプログラムはコチラのサイトで紹介されています。

 

という訳で、「Beauty & Care NIGHT OUT レポート:後編」はこの辺で。

イベントの詳細やゲストの方々の経歴などはコチラのリンクからどーぞ。

ソニフル代表いまたつこと今井竜彦

この記事を書いた人:いまたつ

本名は今井竜彦。ソニフルの代表である。車と音楽をこよなく愛すナイスガイ。身もバンドマンでありドラムを担当している。音楽という分野を、芸術のみならず、もっと幅広い世界へ導くべく、日々奮闘しているらしい。Voicyでは生声を聞くことができる。 Follow @imai_sonifull

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