まさかの、ひよっこ音楽療法ライター、 日本音楽療法学会関東支部地方大会 へ行ってきました!茨城まで音楽療法のために足を運んでみました。ちょっと音楽療法ライターらしい行動力(笑)。
知識がほとんどないまま足を運んだのですが、とても勉強になりました!今回は、ざっくりとどんな様子だったのか、どんな内容をだったのかをレポートしちゃいます!
本日のテーマのもくじ
人生で初めての音楽療法学会関東支部地方大会
2月某日、茨城の名所である水戸偕楽園の梅の花が満開のある晴れた日に、茨城県立県民文化センターにて音楽療法学会関東支部地方大会は行われました。
会場に到着すると、音楽療法士さんで溢れていました。受付を済ませ、会場のを進むと、まず目に飛び込んできたのが音楽療法で使用する楽器たちです。色とりどりの鮮やかな楽器屋が並びます。
音楽療法において、楽器の色や形が面白いのは、興味を惹きつけるためだそうです。なかには、民族打楽器も多く置いてありました。楽器だけではなく、音楽療法関連の本もたくさん並び、当日購入も出来たので、多くの人で賑わっていました。
そして時間になったのでいよいよホールの中へ。会場は半分くらい埋まっていたと思います。10時を過ぎた頃にまずは開会式が始まりました。色んな方がご挨拶をされて、いよいよ学会のスタートです!
音楽療法の発展には欠かせないエビデンス
まずは、大会会長の高橋多喜子先生の講演です。高橋先生は、「音楽療法の発展に1番大切なことは、エビデンスを集めることである」とおっしゃっていました。音楽療法はレクリエーションとは違うので、説明責任があります。効果的な音楽療法のために、エビデンスを知るということが有効なのだそうです。
事前研究・事例検討・事例報告
この三点を怠らず、また事例報告を事例研究にして欲しいというような内容でした。
子供はリズム遊びによって自律神経が向上する!
次に登壇されたのは、小児科専門医の成田奈緒子先生です。音楽やリズムが脳に働きかけてくれることや、それによる「こころの脳」の発達。もちろん、こころの脳が発達するということは、健全なココロが育つということです。
近年、思春期に自律神経失調症などの自律神経の病気が増えているそうなのですが、この自律神経の向上にリズム遊びが有効!というエビデンスを発表されていました。
様々な方面で活躍する方が集まったシンポジウム
お昼休憩を挟み、午後はシンポジウムが始まりました。大会長の高橋先生が司会をつとめ、5人のシンポジストの方がスピーチ、講義をされました。患者さん、障害者さん自身の言葉が聞けたのはとても貴重だなと感じました。
若年性アルツハイマー病と診断された丹野智文さん
若年性アルツハイマーだから、という理由ではなく、丹野さんの生き方には私も勇気付けられ、気づかされることがありました。
自閉性障害をもつ22歳男性(大会長の高橋先生の教え子さんでもありました)
ユーモアに溢れた素敵なスピーチで時間が経つのが早く感じました。自閉性障害を言い訳にすることなく、色んなことに挑戦されている姿は、私も頑張らないと!と身が引き締まりました!
精神科医からの視点で小松尚也先生
認知症かな?と感じたら、早めに診断にきて欲しいとおっしゃていました。早い段階で認知症とわかると、対応できることも多く、メリットが多いそうです。
音楽療法の立場から山本久美子先生
セラピストが与える影響の大きさを考えさせられました。音楽療法を受ける人の自発性も大切ですが、「指導」と「楽しむ」の境界線は難しいなぁと思いました。
行動療法の視点から高橋稔先生
行動療法は、患者さんよりも、音楽療法士をはじめとする介護や医療に関わる人のメンタルケアに非常に有効なのではないか?と感じました。
1日で、音楽療法のいろはの「い」が学べました。
シンポジウムのあと、口演発表があり、17時頃閉会式が行われました。最後に、茨城らしく、水戸黄門の曲に合わせて、簡単なレクリエーションをみんなで行い大会を締めくくりました。
全体的に時間が短いと感じましたが、内容が濃く、ひよっこ音楽療法ライターとしては、とても充実した1日となりました。
次回はもう少し掘り下げて学会の内容と、私が感じたことを書いていこうともいます!