はじめて音楽療法に触れた日

ある日、代表のいまたつから「音楽療法がどんな感じなのか体験しにいかない?」と言われて初めて音楽療法という世界を知りました。今考えると、この体験セミナーは、音楽療法というよりかは音楽レクリエーションに近いのかな?と感じていますが、その時のことを少し書いてみようと思います。

音楽療法とは何なのか、実際に体験してみた

なんとなく言葉は聞いたことがあっても、詳しい内容は何も知りませんでした。昨年とある音楽療法のセミナーへ足を運んだのですが、到着すると席は満席。「音楽療法ってこんなに関心が高いんだ!」と少しびっくりしたのを覚えています。

このセミナーは音楽療法が体験できるということでした。いつも音楽療法士さんが高齢の方や障害をお持ちの方に向けて行っているような音楽療法を実際に私たちが行います。

日本音楽療法学会認定音楽療法士の方が、ギター片手に巧みな話術と音楽で私たちを音楽療法の世界へ…。もちろん音楽療法士さんの個性があると思うので、このやり方が全てだとは思いませんが、とても面白い方で、場の雰囲気も一気に和みはじめ、観客が一体となっていきました。これも音楽療法士の力なのか…と驚きました。雰囲気が少しライブハウスに似たような感じがしたからです。

音楽療法士の多くは音楽の学校を卒業していたり、音楽の道に進んでいた方達が多いようです。そのため、私自身も一緒に楽しむことができました。ただ、内容は流石に少し幼稚な感じはしましたが、脳の働きを考えて作られたレクリエーションはなかなか難しかったです(笑)。

恥ずかしさを取っ払い音楽を純粋に楽しむことを目的としている

音楽療法の良いところは、ライブに参加し音楽を一緒に楽しめるという点です。通常なら「ミュージシャン」「オーディエンス」という壁がありますが、音楽療法においては、一緒に参加することでこの壁を取っ払います。みんなで歌い、動き、笑うなど、感情を共有することができるため、その場にいる全員でオリジナルの空間を作り上げることができるようです。

最初はギターの伴奏で誰もが知っている有名な歌を歌っていきました。大人がみんなで歌うということは、恥ずかしさや照れもあり、決してやさしいことではないと思いますが、音楽療法士さんのステージ力が光り、みんな積極的に歌い始めました。誰でも「歌って良い」と感じれる雰囲気作りも、作業療法士の腕の見せ所のような気がします。

そしていよいよ、様々な工夫がなされたセッションが始まります。楽しみながら、気づかないうちにリハビリになっている!脳トレになっている!というようなものばかりでした。途中で数名ではありますが、みんなの前で演奏する機会も設けられました。注目される場をつくりみんなの前で達成感を得るという事も、音楽療法のひとつのやり方なのだそうです。

最後は、3パートに分かれてトーンチャイムという楽器を使用し、全員でセッションを行いました。

https://www.suzuki-music.co.jp/information/4817/

全員分のトーンチャイムは用意できないため、楽器を持っていない人は歌を歌います。トーンチャイムの音色が美しく、会場が一体となり、素敵な音が幻想的な雰囲気を作り出しました。

音楽療法を実際に体験してみて感じたこと

はじめての音楽療法体験音楽療法を実際に体験してみて感じたことがありました。

■恥ずかしがらずにセッションに参加できる雰囲気がある
■とにかくおもしろいく、簡単に参加できる
■音楽経験がなくても音楽を楽しむことができる
■音楽療法士のキャラクターによっていろんな音楽療法を体験できそう
■知らないうちに頭を使わせるような仕組みとなる工夫がある

音楽療法と聞くと、効果も曖昧で、実際のところお年寄りや障害を持つ方にとってプラスになるのか?という点が疑問でした。しかし実際に体験してみることで、まず「精神的充実を図る事ができる」と感じました。「楽しい」と感じることからつながる、感情の様々なプラス作用については計りしれません。また、音楽療法は毎回同じというわけではなく、音楽療法士によって、いろんなタイプの音楽療法を楽しむことができます。そのため、飽きてくることはないでしょう。

私たちにとっても楽しいと感じられる音楽セミナーは、年齢や体の状態に関係なく、誰でも楽しめたら素敵だなぁと思いました。

音楽療法士のお給料事情から見えてくる音楽療法の問題点

お話を聞いていると音楽療法の問題点も見えてきました。音楽療法士として働くためにはお金をもらわなければなりません。しかし、世間のイメージは音楽療法というと「ボランティア」というイメージが強いそうです。そのため、音楽療法をビジネスとして成り立たせるためには少し工夫が必要となってきます。

結局、お金を持っている裕福層だけが楽しめる、という形になってしまっては意味がないと思います。 音楽療法は「療法」なのです。ただの娯楽ではありません。目に見えない作用が働いています。これを浸透させるためには、多くの課題があるように感じました。

音楽療法士が協力しあって、音楽療法にどのような作用があるのか、どのような変化があるのかという点をデータとしてきちんとまとめる必要性を強く感じました。そして最終的には公的機関などにアプローチし、音楽療法の有効性を訴え支援してもらえないものだろうか?とも思いました。認知度を上げ、音楽療法が「必要」と感じる方を増やす必要もあると思います。

私たちも、頂いたお給料の使い道を考えたとき、音楽ライブやミュージカルなどの芸術方面へ投資は、よほど興味がない限りどうしても後回しになってしまいます。しかし「療法」という言葉を使うのであれば、それらの「娯楽」と「音楽療法」は一線を引く必要があると私は感じています。

だれでも音楽療法を楽しみ活用するためには、とても多くの課題があるのではないか?そんな風に感じました。

音楽療法の可能性はまだまだ未知数

音楽療法をすることによって、ご高齢の方や障害のある方に働く作用は、まだまだ未知数のように思います。心理面を中心に変化を起こす音楽療法は数値化やデータ化がしづらく、「◯◯に効果があります!」ということができません。しかしそれは裏返せば未知の可能性を秘めているということです。まだまだ私たちが思いもよらない効果が発見されるかもしれません。これから本格的に高齢化社会になる日本。音楽療法の活躍の場が増えていく事を願っています!

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